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2014年3月11日火曜日

3.11震災から3年・・・

政府主催の追悼式で黙とう


東日本大震災の発生から3年となる11日、天皇皇后両陛下が出席されて、政府主催の追悼式が東京で開かれ、地震の発生時刻にあわせて、安倍総理大臣や遺族の代表ら出席者全員が黙とうをささげました。
政府主催の「東日本大震災三周年追悼式」は11日午後、東京の国立劇場で開かれ、天皇皇后両陛下、安倍総理大臣、遺族の代表らおよそ1200人が出席し、国歌斉唱のあと、地震が発生した午後2時46分に、出席者全員が黙とうをささげました。
続いて、安倍総理大臣が「今なお多くの方々が不自由な生活を送られています。復興をさらに加速し、被災者の方々が一日も早く普通の生活に戻られるようにすることが、天国で私たちを見守っている犠牲者のみ霊に報いるみちです。同時に、大地震の試練からわれわれが得た貴重な教訓をしっかりと胸に刻み、災害に強い強じんな国づくりを進めていくことを固くお誓いいたします」と式辞を述べました。
天皇陛下は「被災地においては、人々が厳しい状況のなか、お互いの絆を大切にしつつ、幾多の困難を乗り越え、復興に向けて懸命に努力を続けてきました。また国内外の人々がこうした努力を支援するため、引き続きさまざまな形で尽力していることを心強く思っています。被災した人々の健康が守られ、どうか希望を失うことなくこれからを過ごしていかれるよう、長きにわたって国民皆が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います」とおことばを述べられました。
このあと追悼式では、岩手、宮城、福島の3県の遺族の代表があいさつました。
岩手県の遺族代表の淺沼ミキ子さんは、「私たち夫婦に初めて授かった子どもとして25年間、時には大笑いし、時には一緒に涙し考えて、当たり前のように過ごした日々。そんな日常が、こんなにも愛しい日々だったことを、かみしめる毎日です。あなたが大好きだったこの街を、安心して暮らしていける街になるように、復興へと歩んでいきますから、ずっと一緒に見守っていてください」と述べました。
宮城県の遺族代表の和泉勝夫さんは、「私の母は自宅で、そして妻は地震後に訪問先の姉の家から年老いた母を思い自宅に駆けつける途中で大津波に遭い、帰らぬ人となりました。未曽有の災害とはいえ、一緒にいてやれなかったことが残念でなりません。しかし、残された者、生かされた者の使命として、亡くなられた人達の分まで精いっぱい生きていかなければならないと思っております」と述べました。
福島県の遺族代表の田中友香理さんは、「穏やかな生活を送っていた私ですが、東日本大震災で父を失いました。3年たった今でも、あの震災は、私たち残されたものにとって、悲しく、つらいものですが、私の父を含め、皆さんの尊い命が犠牲になってしまったことを教訓に、2度とこのような事が起きないよう、一生忘れてはならず、向き合っていかなければなりません」と述べました。
このあと追悼式では、各国の代表ら参列者が献花を行い、犠牲者を悼みました。

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